ベッカム

夢を見た。
なんでかドゥンガが死んだというニュースが流れていた。
今やブラジル代表監督にもなったドゥンガの死を見て、へぇ〜と感じた夢の中の俺。
いやもっと驚けよ!と起きて思った。
にしても縁起でもない夢だな。しかもドゥンガってなんでだか。



ベッカムがレアルを出て行くそうです。
まぁ個人的にはレアルに金の面では多大な功績を残したから感謝だけど。
選手としてはよくよく考えると、この結果はわかっていたことかもしれない。
当時の俺はベッカムがすげぇ選手なんだと思ってて、実際にキックの精度だけ見れば
世界屈指の実力だったし、あながち間違ってはいなかった。
でもベッカムの実力はある状況下じゃないと輝かない。
その状況を作っていたのが、ファーガソンマンチェスターUだった。
ベッカムの武器は間違いなく右足から放たれるロングキック。
ボールを止めて蹴ることにかけては、世界でも3本の指に入ると思う。
ただ、サッカーにそのような状況は、普通に考えるとFKかCKでしか起こらない。
そこで、ベッカムにボールを止めて蹴る状況をマンUの選手たちは作っていた。
ようは、マンUベッカムが在籍していたときはベッカムのためのシステムだった。
簡単にシステムの解説をすると、例えばスコールズがボールを持ったときに
トップのファン・ニステルローイにボールを預ける。
そこでいったんニステルはキープをし、敵を引き付ける。
引き付けたところで、ベッカムにボールを落とし、止めて蹴れる時間
2-3秒を作ってあげる。作ってもらったベッカムは、得意のロングキックで
前線の味方へパスを出し、ゴールに結びつける。
こんな感じ。
つまりロナウジーニョのように一人では輝けない選手がベッカムなのである。
ベッカムが移籍してきたころのレアルには、ジダンフィーゴロナウド、ラウールなど
屈指のタレントがそろっており、さらに輝きが増すと思っていたが、
ニステルのようなポスト役をこなせる選手がいないため、ベッカムに時間は作られず、
さらにヘディングに強い選手もおらず、ベッカムの武器を攻撃に生かすことができなかった。
フィジカルに強くないベッカムのために敵を引き付けてくれる味方もおらず、
ベッカムはFKとCKでしか輝けない選手へなっていった・・・
マンUを出た原因は監督との不仲だったため仕方ないといえるかもしれないが、
マンUを出て、ベッカムのためにチームを作ってくれるとこに移籍していれば
ベッカムはMSLに行くこともなく、今もヨーロッパで活躍してたかもしんないね。




レアルは現在2連敗中。
カッペロの勝利だけを目指すサッカーも勝てないと批判されまくります。
ただ、内容が微妙なのはいただけない。
ボランチ2枚とDF陣がうまく機能してることが少ないし、カンナバーロは依然ミスが多いし。
デポル戦での1点目か2点目で左サイドからえぐられたときの対応はがっかりだわ。
鋭い読みとスピードが自慢じゃないのかよと。
とりあえず今年はカッペロで行くとして、今後はどうするんだろうか。
正直カッペロでずっと行くのは危険な気がする。
若いタレント、イグアインとかガゴとかマルセロがカッペロの元で成長するのは窺わしいし、
いつまでも魅力的じゃないサッカーを披露するわけにはいかないし。
今シーズン前の考えとしては、建て直しの意味で勝利を求めるためカッペロを選んだのはよかったと思うけど
規律が戻って、名前だけの選手ばかりじゃなくなって、勝てるようになったときは
やっぱり攻撃的なサッカーする監督を使ったほうがいいんじゃないかって思う。
個人的には来シーズン末までカッペロに指揮してもらって、来来シーズンから変わるといいかな。
まぁキンタ・デル・ブイトレ以降の黄金時代を築けることを期待してます。