イングランドvsエクアドル

イングランド圧勝という試合でもなかったし、エクアドルおしまくってたと思える試合でもなかった。
例えていえば、オランダvsコートジボワールのような試合ではなかった。
イングランドが勝てた理由。
言うまでもなく主将ベッカムの個の力が一番目にあげられる。
あのFKはうまかった。
コースもぎりぎりだったのもあるけど、個人的にGKとの駆け引きに勝利したところに注目した。
ファン・ペルシーの2戦目のFKみたいなもの。
中の選手を狙ってくると思って左に動いてしまったGKの逆をついて右隅への直接。
それまでFKに精彩を欠いていたのにあれだからね。
なんか体調もよくなかったらしいし。さすがだわ。
もうひとつの勝てた要因として、DFの強さだね。
序盤はテリーやファーディナンドのミスが目立ってたけど後半になって落ち着きを取り戻し
安定感のある守備をしてた。特にテリーは一枚もらってからは慎重になりつつも
ピンチを防いでいた。
ハーグリーブスは慣れない右SBながらうまくやっていたと思う。中盤にあがってからは消えてしまったけど。

エクアドルはパス回しもイングランドよりは中盤でできていたし、DFも悪くなかったけど、
サイドからのセンタリングの精度が昨日はいまいちだった。
フォアにいながらも流れる場面が多かったし。
ミドルの精度が欠いたのもこの結果に結びついたかもね。
こぼれたのをフリーで打てる場面が数回はあったと思う。
まぁこの試合のようにゲームを支配できてはいないけど勝てるのが本当の強さなのかもしれない。
初出場のキャリックを自分は好きなんだけど、ひどかった。
何がひどいって存在感がほとんどなし。
終始消えていた感じ。ボールにさわらなくても第3の動きとかオフ・ザ・ボールの動きをしているならまだしも
そのどちらもない。中盤をせっかく5枚にしたのにスペースあきあきにしたのはだめすぎる。
イングランドは中盤にボールがあってもまわすことができず、すぐ後ろに戻し、それを1トップのルーニー
っていう流ればかりだったけど、マルケスギャラスのようにロングパスがうまくない選手ばかりだから
流れてすぐ相手ボールになっていた。すごくもったいない気がしたね。
対してエクアドルが中盤から後ろにさげるっていう形はほとんどなかったように思う。
あったのかもしれないけれど、記憶にはあまり残っていない。
ロングボールがトップにでても中盤のスペースがある上にプレスが遅いから失う可能性も低かった。
それでも攻めれなかったのは後半になって立て直したDF陣とクロス精度の悪さだろう。
ヘディングなら両センターは負けないしね。
イングランドの攻撃が魅力的じゃないのは横パスが出せないのが原因かもね。
つまりフォローがない。
ジェラードもランパードもあがりっぱなしで中継役になれないから
後ろしか選択肢がなくジョー・コールベッカムキャリックは戻してばかりだった。
まぁキャリックはもともと横散らしたり、後ろしかやらないプレーヤーなんだけど。
昨日なんて戻しまくってプレーの速度遅くすること多かった。前半のようにスルーパス
をもっと狙ってほしいね。
つまりここ数試合やってジェラードとランパードは共存が難しいってことが多くの人は気づいたんじゃないかな。
両方ともあがってしまってるから中盤に厚みが感じられない。
こぼれダマもほとんど拾えてないし。
俺が思う今のイングランドのベストはDFは同じ、中盤はフラットで左からジョー・コール、キング(がいてくれたらなぁ)
いないので、キャリック、ジェラード、ベッカム
トップはクラウチルーニー
とりあえず今の代表に必要なのは中盤でフォローができる選手。
左や右に散らしたりCBの前のスペースを埋めてくれる選手が必要だからキャリック
調子がいまいちよくないけど、ランパードよりはいいかな。
ルーニー復帰したばかりなのにいいプレー見せてくれるね。
一番印象に残ったのは、また抜き突破かな。
オランダの試合見てるけど、このオランダのように中盤で回せるとイングランド
いいサッカーができるんだろうけど。
せめてランパードかジェラードが後ろ目でゲームメイクしてくれれば・・・
ま、かなわぬ願いだね。



昨日のイングランドのよかった選手から個人的にランキング。
デイビット・ベッカム
ジョン・テリー
アシュリー・コール
ジョー・コール
スティーブン・ジェラード
オーウェン・ハーグリーブス
ウェイン・ルーニー
フランク・ランパード
リオ・ファーディナンド
ポール・ロビンソン
マイケル・キャリック
交代選手は対して目立ってないのでランキングから除外。